今日はスーパー銭湯にこもって読み残しの漫画を読み漁る。アイアムアヒーローを数年ぶりに読みはじめる。
前回は1巻目でテイストが合わないと思い挫折していたので、今日もピンとこなかったら2巻ぐらいでやめようと読み始める、想像以上に引き込まれ数時間読み込んでしまった。
ある日、消息不明のゾンビウイルスが拡散され日本がパニック状態に陥る。劣等感を抱える冴えない漫画家の卵である主人公は、ゾンビからの逃走中に出会った仲間と新世界を生き抜く戦いに巻き込まれていく。回復ワクチンは作れるのか、元世界の倫理観に戻れるのか、人類に希望はあるのか、こうした問いはまさに2021年の私達の現状とシンクロするものがある。
コロナを受けてバイオテロの要素が入った漫画への抵抗がなくなってきた。コロナの致死率があと数%違っていたら全く違った景色だっただろうし、ましてや再起不能なウイルスだったら悠長に抑え込みについて議論する前に必死こいて逃げ回っていたと思う。
この漫画で描かれていたような絶望の世界を、現実でみていたのかもしれないと思うと背筋が凍る思いだが、テレビを付ければ、コメンテーターが政権批判や政策の是非について疑問視しているこうした状況でさえ、人類の生存という視点から考えると最悪ではないのかなと自分を納得させる時間だった