サマーフィルムにのってー今年の夏は映画が熱い

今年の夏は大作続き過ぎる。身近だった旅行も娯楽もはばかられる世の中で、こういう作品に出会える映画館という場所が一層手放せないかけがえのない場所に見えてくる。

この映画は複雑な人間関係があるわけでもなく、何十にも伏線がはってあるわけではないけど、全力直球で投げつけられる一言一言に心が動いてしまう、そんな勢いを感じる映画だった。未来の世界では、1分も映像を見ていられない程自分のことで忙しくなり、映画というものがなくなる。

極端に悲観的な未来に振り切ったように思えた設定だけど、実際に音楽で起こり始めている制作面での変化が、僅かにでも映画という動画でも見えてくるのだろうか。長編映画が次の世代、未来に受け入れられなくなるのか、10年、20年後の未来を楽しみにしたい。

「もしタイムマシンがあったら」と聞かれたら、結果を知ってる馬券を当てるとかチープで面白みもない考えに至っていたけど、「尋常じゃない才能を持った人の志に直に触れにいく」その人と時間を過ごす。尊敬する監督の最初の作品が見たいと未来からやってきた青年は、映画を守るという大義を掲げて未来に帰る。そのぐらい直に映画づくりを見るということ、関わるということは意味があることなんだ。未来で作品だけ見ていても、受け取れなかったメッセージが二人の関係の中で生まれてきた。

映画の最後で決着をつけるのか、つけないのか。自分には分からないけど、多くのストーリーテラーがこうした最後の締め方を悩むのかな。どんな結果でも伝えないと終われない。隣のラブストーリーと自らの恋愛が重なりあって、新たな結末が作られる。

最後のハダシのアクションをみて、アクション映画も悪くないなって思った。笑
時代劇映画が好きだから最後のアクションができるのも妙に納得してしまったし、アクションを見てやっぱり時代劇をが好きなんだなこの子って改めて感じられた。

あとあと、最後のシーンで、未来に帰る前に映画を破棄しないといけないことを主人公に告げなかったビート板。恋敵に意地悪するために秘密の1つや2つ、ポロッともらしてしまってもおかしくない時期の学生が、友情をとって健気な姿に心を打たれる(途中から何でも過剰に評価しちゃういいねマインドになってしまった。。。)出てくる学生がいい意味で変に擦れてないのがいいな〜、あの若さの眩しい部分を浴び続けて充電されていく。

エンディングの曲も好きだった、もう溢れんばかりによかった

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