禁語と金言
先日読んでいた本で、「ほら、いったでしょ?」を言っていいのは人生で一度だけよ、と子どもに伝えている親の話が書いてあった。「ほら、いったでしょ?」は自分が正しいと主張することに価値があると思っているからこそ出る言葉。間違えを認識する所から学び、成長していく過程の中で、自分の正しさを強調することは人が成長するのにマイナスでしかない、と述べられていて思いもしない所で金言を見つけてしまったと嬉しい気持ちになった。「人生で一度だけ」というと、いつ使おう<もう使えない・・という発想になり子どもたちも使わなくなった、と書いてありそうした心理も興味深い。
昭和から平成・令和と、時代が変わる中でルールという表面だけが形骸化して残り、現代において不必要な禁止が目につく。髪の毛の色がいい例だ。ただ禁止する、という行為の裏に誰かしらの想いが隠されている時、急に禁止するという行為が貴重なものにも思えてくる。
先月、他の友人と話していて、無人島に子どもたちを集めボーイスカウトの一環で活動をしている男性の話になった。サマーキャンプとして行われたその会で彼が子どもたちに禁じたのは「じゃんけんで物事を決めること」だった。
「これはあの子がやりたがってるし上手だからあの子に」
「その子と一緒にやりたいから私やりたい」
じゃんけんという「ゲームで決める」という無機質なプロセスより、新しく出会った仲間と話し合い、特技や好き嫌いを理解し、その上で決めていくプロセスの方が、相手の立場になって考える力が育まれると考えたらしく非常に感心した。禁止するというのは、許す以上に大きな力が働く。だからこそ禁止をうまく使うことでエネルギーの向きや強さを変えることもできるのかもしれない。
ケインコスギとDX
「リポビタンDX」ファイトいっぱつ、鷲のマークの大正製薬が有名のこの製品。
昔ならデラックス、今のトレンド的にはディーエックス、ケインコスギはデーエックス。
昔から漢字の読み方、音読み訓読みの複雑さに頭を抱えていたが、アルファベット2文字でもこんなに何種類も生まれるの不思議