デジタルネイティブは有能なのか?研究から見えてくるデジタル世代を襲う問題

「デジタル・ネイティブ」という言葉を聞くようになって数年ほど、Tiktokなど若者向けメディアを使いこなし、前の世代には理解できない使い方や繋がり方をする世代が増えてきています。メディアの記事をみても、こうした世代がいかにオンライン上で繋がっているのか、ネット空間で繋がりかつてない程簡単にコラボレーションを起こす世代かのように取り上げられています。果たして本当なのでしょうか?直近の研究から見えてきた事実を紹介していきたいと思います。

クリティカル思考が育ってこない

こうしたGoogle世代とも言える世代のウェブ情報への接し方について研究を紹介します。ロンドン大学の研究からは、Google世代のITスキルは課題評価され過ぎている、と結論付けられており、ネットで情報を「眺めて」いるが、実際に情報に対して批評的考えができるのか、という考える能力が欠落している、と報告されており、「ネット馬鹿」ある学者は「民主主義の驚異」となるレベルとレポートしています・・辛口ですね、、

直近のケンブリッジ・アナリティカ問題や、情報操作の大きな被害者となったケースも踏まえると、こうした読解力の欠落が社会に影響するのは遠くないのかもしれません

圧倒的な違いと言える程のデジタルスキルがない

しかし世の中で言われているように幼い頃からインターネットに触れている若者世代の方がデジタルスキルが高ければ、今流行のDXやIT企業において活躍する場はどんどん増えていくのでは?それに関しても改めて「ITスキル」についても考える必要がありそうです。元googleの社員がニューヨーク・タイムズに寄稿した記事にはこのように書かれています。

「HTTPSが理解できている、サーバーの仕組みへの理解が深い、といった、インターネットの仕組みに詳しいかというとそういった現状でもありません。このも、学校でのデジタルは社会人になって取り返せるレベルです。」

URL:https://www.nytimes.com/2011/10/23/technology/at-waldorf-school-in-silicon-valley-technology-can-wait.html

デジタルネイティブの経験を活かすには

消費者がこうしたデジタルネイティブになってくる以上、その市場に精通して置くことは会社組織に入っても重要です。しかしそれはスキル云々というよりは、「ドメイン知識を持っている」という部分が大きい、というのが現状かと思います。個人的には「世代」としてくくるのではなく、その環境で出てきたYoutuberなどがある一方で、「デジタル時代に育った世代だから優秀」といった考えは離れているのかな、と感じました。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です